■『DAIGOも台所』はDAIGOの“成長物語”でもある

 その後、水大さじ1、醤油大さじ1を合わせるのに1分ほど時間をとり、「こんな時間かかるとこじゃないですよね(笑)」とDAIGOが自虐的にコメント。

「初回にDAIGOさんがやったことはジャガイモの皮むきとそのジャガイモを切ったことぐらい。放送2回目には『鮭のバターポン酢』を作りましたが、ここでもDAIGOさんはエノキ茸を切って割いただけ。それも包丁の持ち方や置き方から教わるといった超初心者ぶりで、本当に料理をやったことがないのだなということがわかるんです。

 ただ、料理が完成したときには“デリシャ臭がすごいしてきますね(笑)”とDAIGO節も飛び出し、徐々に調子が出てきている印象も受けます」(前出の制作会社関係者)

 そんな料理番組が“大化け”する可能性がある理由とはいったい――。

「まずDAIGOさんというキャスティングが絶妙ですよね。彼を起用できたからこその構成になっています。振り返ってみれば、前任の上沼さんはしゃべりのプロであると同時に主婦歴も長く、トークを展開しつつも手際よく料理を進めていっていました。ただ、今考えると『おしゃべりクッキング』は中級者・上級者向けで、決して初心者向けの料理番組ではなかったのかなと思えてきます。

 一方、DAIGOさんはまったく料理ができず、今はレベル1の“超ポンコツ”といったところ。料理を本当にゼロから学んでいくという構成になっているんです。だからこそ、今さら聞けないような基本的なこと、意外な豆知識なんかもDAIGOさんが何気なく先生に聞いてくれたり、番組の構成もそうなっている。料理ができない人、料理初心者にはめちゃくちゃ役立つ番組になっているんです」(前同)

『DAIGOも台所』を見ていれば、視聴者も少しずつ料理の腕前が上がっていくだろう。

「『おしゃべりクッキング』はシニア層がメイン視聴者でしたが、『DAIGOも台所』は料理初心者の若い視聴者にも見てもらえるような内容を目指していて、制作サイドもそこを狙っているのではないでしょうか。

 料理超初心者のDAIGOさんの“成長物語”としても楽しめそうです。まだフライパンにも触らせてもらっていないですからね。それに、番組ではポロッと家庭の話も出てきそうです。そうなると北川景子さん(35)の顔も浮かびますし、視聴者としては嬉しいサプライズになるでしょうね」(同)

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