「北海道・ジンギスカンは10位」「宮城・牛タン焼きが4位」!47都道府県・ご当地「肉グルメ」No.1決定戦【ガッツリうまい! 肉料理リスト画像】の画像
モデル/真辺彩加

 自然に恵まれた環境を生かし、畜産を盛んに行ってきた我が国には、各地に“うまい肉料理”が存在する。

 今回は、そんなご当地の肉グルメの中から、本誌編集部が有識者を集めて結成した「日本大衆メシ審議委員会(JTMC)」が、「ガッツリうまい」逸品をリストアップ(最終の表を参照)。本文では、トップ10を紹介しよう。

 まず、第10位はジンギスカン(北海道)。ラムやマトンなどの羊肉とたっぷりの野菜をともに兜型の鉄鍋で炒めて食す、道民のソウルフードだ。

 全国的には、そこまでなじみのない羊肉だが、実は栄養面で優れた食材だという。管理栄養士の望月理恵子氏は、こう解説する。

「高タンパクで、かつ脂肪燃焼をサポートするL-カルニチンが豊富な羊肉は、ボディビルダーがよく食べるダイエット食材です」

 ただ、羊肉の独特なくさみが苦手という人も多いだろう。そんな人は、ジンギスカンを作るときに、次のような工夫をしてほしい。

「漬けダレを作る際に、ニンニクを入れてください。栄養素のアリシンが、羊肉の獣臭さを和らげてくれます。また、香りが最も集中している脂身部分を取り除くと、よりクセがなくなります」(前同)

 北の代表格ジンギスカンにランキングで続くのは南の代表格、第9位のスパムおにぎり(沖縄県)。

「米軍が持ち込んだスパムは、沖縄では“ポーク”の愛称で親しまれ、ゴーヤーチャンプルーなど多くの地元料理に使われています。中でも、スパムと玉子を米と海苔で包んだおにぎりは大人気の日常食です」(B級グルメライター)

 同じく、地元民に愛されている点では、第8位の骨つき鳥(香川県)も負けてはいない。お肉博士1級の資格を持つ田中えり子氏は、その魅力を、こう語る。

「香川では、うどんと並ぶ人気のご当地グルメなんです。濃厚なうま味の“親鶏”と、ジューシーで柔らかい“若鶏”の2種類の骨つき肉が選べます。炭火で豪快に焼いた肉は、野趣あふれる味わいで、冷たいビールのお供にピッタリですよ」

 地元では、つけ合わせに生キャベツを添えるのが定番になっているようだ。

「鶏肉のビタミンAと、キャベツのビタミンCには抗酸化作用があり、アンチエイジング効果が期待できます。また、キャベツの食物繊維が胃腸を整えるので、肉の脂による胃もたれも予防できる、理想的な食べ合わせです」(前出の望月氏)

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