■キムタクドラマの後には『梨泰院クラス』リメイクが控えるが……

 4月14日からは同枠で、木村が主演するボクシングを題材としたドラマ『未来への10カウント』がスタートする。

 脚本は、木村の代表作『HERO』をはじめ、福山雅治(53)主演の『ガリレオ』(ともにフジテレビ系)、今年7月クール放送予定の綾野剛(40)主演の日曜劇場『オールドルーキー』(TBS系)などを手掛ける大人気脚本家の福田靖氏(60)。共演には満島ひかり(36)、安田顕(48)、King&Prince高橋海人(23)、村上虹郎(25)、内田有紀(46)などが名を連ね、放送前から大いに注目を集めている。

「高校のボクシング部のコーチを演じるにあたり、プロフェッショナルの木村さんは役作りに余念がないようで、気合いが入っているのは間違いありません。そんな木村さんに、松本さんが落としてしまった『木曜ドラマ』枠の信頼を取り戻してほしい、と期待を寄せる声もあると一部では報じられています」(前出の制作会社関係者)

 それに続く7月クールの「木曜ドラマ」枠は、Netflixで配信され、日本でも社会現象を巻き起こした韓国ドラマ『梨泰院クラス』のリメイク版『六本木クラス』が放送されると言われている。

「主人公を竹内涼真さん(28)が、敵役の会長に香川照之さん(56)、そしてヒロインは元欅坂46平手友梨奈さん(20)が務めると関係者の間ではもっぱらです。また、新木優子さん(28)と稲森いずみさん(50)の出演も決まっていると聞こえてきています。

 ただ、韓国版『梨泰院クラス』に並ぶようなものを作れるのかどうか……。日本で同ドラマがリメイクされると韓国メディアが報じた際、SNSには“梨泰院の雰囲気とか、財閥問題とか韓国やから面白いし良かったのに”といった否定的な声が多数上がりました。加えて、テレ朝には海外のヒットドラマのリメイクで苦い経験もありますからね」(前同)

 テレビ朝日では、開局60周年記念として世界的な大ヒットを記録した『24-TWENTY FOUR-』をリメイク。唐沢寿明(58)を主演に迎え、2020年10月から2021年3月まで2クールにわたって放送された。

「初回こそ世帯視聴率7.7%でしたが、それから23話は4~5%を推移。23時15分からの『金曜ナイトドラマ』枠ですから、高い数字を期待するのは酷でしょうが、社運とお金をかけたにもかかわらず、ドラマはほとんど話題にもなりませんでした。

 これがあって、テレ朝は海外の大作ドラマを台無しにしてしまう、という厳しい指摘の声もある。オリジナルの『梨泰院クラス』のファンだけでなく、関係者の間でも“『六本木クラス』もスベってしまうのでは”という声も多いんです。

 そうなると、その前クールの『未来への10カウント』の木村さんはますます奮起しないといけなくなってきそうです。『となりのチカラ』、それに続く『未来への10カウント』、そして『六本木クラス』と3連続で惨敗をしてしまったら、『木曜ドラマ』の沽券にもかかわってきますからね」(同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4