■「風呂入ってスーツで…」

 大悟はまず「首にかけたタオルの右側を口にくわえながらしゃべる」「カブに乗る時、立って乗る」「子どものころからいっつもカブに立って、タオルをくわえて……」

 と実際におしぼりをタオルに見立てて、おとうの昔の姿を紹介して爆笑をさらっていたが、これは前フリにすぎなかった。

「で、一番悲しかった、辛いのは……」

 と切り出し、

「辛いのは、ノブとか高校の時の友達が泊まっていくときだけ、いつも作業着を着てるのに、風呂入って、夜にスーツ着て座ってるんですよ」

 と、子どものために見栄を張っていた思い出話を披露。

 しかも、補足するようにノブが「船を最後送るところまでスーツ着て、“ノブくんありがとねー!”って。あの足で、バイク立って帰った」とオチをつけて見せたのだ。

「バカリズムの指摘通り、千鳥のトークは、今回の放送回でも松本をはじめ出演者たちが大爆笑していて、大いに盛り上がっていました。これまでも千鳥の地元である岡山県のエピソードは切れ味抜群で、とりわけ大悟さんの故郷である北木島や父親に関するエピソードは、高く評価されていますね」(前出の専門誌記者)

 たとえば21年12月25日放送回では、「小学3年生くらいのとき、クリスマスの日だけステーキを食べられた」と告白。「いま考えたらステーキじゃなくて、ミンチハンバーグのステーキっぽいやつ。親父としても、それしか用意できんって(恥ずかしい)気持ちもあったんやろうな」と明かしたうえで、姉のステーキの方が大きいとケンカになった際に「ツラかったんやろな、親父。クリスマスイブに『男が肉1枚でガタガタ言うな』って(ちゃぶ台)全部ひっくり返した」という話をしている。

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