■「人生初のマクドナルド」

 また、17年の『おしゃれイズム』(日本テレビ系)では、幼少期の故郷の島にはコンビニどころか「信号機」すらなかったこと、人生で初めてマクドナルドを食べに行った際は、

「日曜日の朝、ようやく当日来たって思ったら、うちのおとうが初めて僕らの前で一回も見せたことないスーツで来たんです。ほんで船で行って、マクドナルドについて、興奮しまくってて。でも誰も言ったことがないから、家族5人とも。注文の仕方もわからない。

 とりあえずテーブルに座ってても誰も来ない。全然メニューも来ん。そしたらおとうが周りの感じを見て、”お~そうじゃったそうじゃった、ここは行くんじゃ”って言って買いに行って、ようやくハンバーガーが来て。でも誰も食ったことないし、食い方も分からんから、家族全員で(ハンバーガーの)一番上のパンから食ってた」

 というエピソードを話していた。

「19年放送の『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)では、大悟さんの故郷は、雇い主(社長)がお金持ちで、従業員は貧乏という構図が子供でも伝わるような場所だったといいます。単にユーモアがあって面白いだけでなく、大人になってわかる切なさや、見栄を張りたい気持ちなどが混ざった独特のエピソードが、大悟さんのトークに深みを与えているのかもしれませんね」(前同)

『人志松本のすべらない話』では、人気芸人になってから帰郷後、父親に「いまは仕事をしとらん。海で見つけた丸い石を親分(社長)に持っていくのが仕事なんじゃ」と明かされ、親分が「大悟は島の誰よりもすごい」と褒めてくれたことを帰りの車内で父親がリアクションしてくれるかと思いきや「床の間に丸い石、飾っとってくれたのう」と嬉々として言われた、という話でその回で最も面白かった「MVS(Most Valuable すべらない話)」を獲得したこともある千鳥。

 これからも、故郷の話を聞きたいんじゃ!

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