■草なぎ剛はOKでも「香取慎吾&山下智久はNG」!?

 芸能プロ関係者は話す。

「正直、草なぎさんに対してはジャニーズサイドも一目置いているそうで、キー局の連ドラに出ようがレギュラー番組を持とうが、何かアクションをとるようなことはありえないはずです。主演映画『ミッドナイトスワン』では『日本アカデミー賞』の最優秀主演男優賞に輝いたほどの演技力を誇り、超一流俳優として認められている。ジャニーズサイドとしては退所を残念に思っているでしょうが、感情的なもつれはないようです。

 一方、ジャニーズサイドがいまだに怒りを示しているとされるのが、香取さんです。SMAP解散騒動の前後にも、香取さんは特にジャニーズの上層部を敵対視していましたからね。社長の藤島ジュリー景子氏含め、ジャニーズ上層部も香取さんのことを面白くない存在だと思っていると言われています」

 また、芸能活動自粛期間中にハリウッド映画出演を優先させ、ジャニーズ事務所を退所した山下智久(37)に対しても、ジャニーズ事務所サイドは苦い思いを抱えているようだ。

「山下さんは辞め方があまりに強引でしたからね……。そして、香取さんとともに、ジャニーズサイドが敵対視している存在が元SMAPチーフマネージャーのI氏です。当初、SMAPのメンバー5人を引き連れてジャニーズを去ろうとしたわけですからね。結果的に、新しい地図の3人が退所したわけですが、やはり当時のわだかまりというのは消えていないと。

 ただ、だからと言って、ジャニーズサイドが“草なぎのドラマには出ないように”と別の芸能プロダクションに圧力をかけるなんてことは絶対にありえない。テレビ局もそこにはノータッチでしょう」(前同)

 それでも、大手芸能プロはジャニーズ事務所との関係を気にして忖度が生じるということだろう。

「この状況を受け、ジャニーズが“どうぞ草なぎのドラマに出てください。うちはまったく問題ありません”という通達を各芸能プロに出すなんてこともありえません。それこそめちゃくちゃな話で、逆に変なふうに取られかねないですからね。

 草なぎさんの主演ドラマを巡っては、何も障壁がないにもかかわらず、さまざまな思惑がうごめき、堂々巡りの忖度が続いている――“エンドレス忖度地獄”とも言えるような状況にあるとも言えそうです……」(同)

 キャスティングは難航しているというが、圧倒的な演技力を誇る草なぎであれば、新たな“復讐シリーズ”を成功に導いてくれるはずだ。

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