■『VS魂』メンバーからは不満噴出

 2008年4月よりスタートした『VS嵐』。その後継番組として相葉がバトンを受け取り2021年1月より始まった『VS魂』。その14年の歴史が幕を閉じる日は近いのだろうか――。

「さすがに、この秋の改編で終了ということはないでしょう。あまりにも急ですからね。ですが、この深刻低迷が続くようだと来年、2023年は迎えられない可能性はあると見られています。

 まず、5月のゴールデンウィーク直前に番組をリニューアルするというのはかなり異例のこと。一般的に番組は3月末や4月の頭、春の改編期にリニューアルをしますからね。この時期の大幅リニューアルの裏にはさまざまな思惑や動きがありそうです。

 ささやかれているのは、番組からスポンサーが降り始めているのでは、ということ。それで番組サイドが焦って急きょリニューアルした、と。ただ、タイトルまで変更したわけですから、このリニューアルで結果が出なかったら本当に終わりでしょう。リニューアルで視聴率が上がらなければ“打ち切り”――『VS魂 グラデーション』は背水の陣でスタートするわけです」(前出の制作会社関係者)

『VS魂』では、メンバーが番組の企画やスタッフに対し、不満を露わにすることもたびたびある。

 4月7日の番組ではスタッフがミスを連発し、ゲストの大泉洋(49)をあきれさせる場面があった。

 この日の最初の対決は、ワイヤーで宙を舞いながらボールを投げて地上に置かれた100本のピンを倒す“空中ボウリング”。これに風間がチャレンジしたところ、スタートと同時にスタッフから「あっ! ちょっと待ってください!」と制止する声が漏れたのだ。しかし、すでに宙を舞っていた風間は「ちょっと待ってじゃないよ!」と悲鳴を上げ、戸惑いを隠せなかった。

 これをスタジオで見ていた相葉は「ちょっと気になったのが、離す前に“ちょっと待って”っていうの、あれ何だったの?」と実況を務めるフジテレビの伊藤利尋アナウンサー(49)に質問。

 伊藤アナが「たぶんなんですけど、ドローンが撮れていなかったんじゃないですか?」とドローンの撮影準備が整っていなかったのではと応じたところ、風間は「ちょっと待ってくれよ!」とスタッフに猛抗議していた。

 続いての“競馬場カートダービー”では、ジャニーズWESTの藤井とゲストチームがゴーカートで対決したものの、相葉や風間、バイきんぐ小峠英二(45)らはコースを見ることもなく談笑しており、そんな中、藤井らが目の前のゴールに飛び込んできたため「もうゴールした!?」「急に来たじゃん!」と驚愕。

 番組の説明によると、スタッフの連携ミスでスタートしたことが相葉らに伝わっていなかったという。相葉が「ごめん、ごめん、ごめん。ちょっと連携がうまく取れてなかったわ」とスタッフに代わって謝ると、藤井は「ぶっちゃけやりがいゼロなんですけど」と不満を漏らしていた。

 VTR終了後、スタジオで一連のバトルを見ていたゲストの大泉は「あのヌルっとしたやつね」と第2試合で起こったスタッフの連携ミスについて触れ、「(もし)僕のレギュラー番組のスタッフだと思ったらイヤですね。このスタッフとやるのは」とあきれ返っていた。

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