ビートたけし(75)が『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)から卒業したほか、上沼恵美子(67)が『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』(テレビ朝日系)、坂上忍(54)が『バイキングMORE』(フジテレビ系)を降板するなど、2021年末から今年3月にかけて、大物芸能人の番組からの卒業や番組の終了が相次いだ。
「建前は“卒業”や“やりたいことがあるから”という理由で番組は最終回を迎えましたが、局サイドから見れば、単刀直入に言うとリストラですよね。たけしさんのギャラは芸能界でもトップで1本400万円とも500万円とも。坂上さんについても『バイキング』1本あたり120万円ともささやかれましたからね。
長年にわたるテレビ不況に加え、コロナ禍で業績が悪化し、テレビ各局は大物タレントに高額ギャラを払っている余裕が全くありません」(制作会社関係者)
また、これまでの世帯視聴率から、13~49歳のコア視聴率にテレビ各局の評価基準が移行したことも大きいと言われている。
「今や、テレビ関係者はコア視聴率しか見ていません。たけしさん、上沼さん、坂上さんはシニア層からは圧倒的支持がありますが、広告収入に直接かかわってくるコア視聴率は持っていませんからね。
ギャラが高いのにもかかわらずコア視聴率を持っていない大物タレントは今後ガンガン切られていくことになると言われています。特に“おじさんタレント”を中心にリストラが断行されるでしょう。いま危ないと言われているのは『ひるおび!』(TBS系)の恵俊彰さん(57)ですよね」(前同)
『ひるおび!』は平均世帯視聴率で、2020年まで9年連続で同時間帯トップを維持してきた。しかし、芸能情報やエンタメ情報を取り扱わないことも影響しているのか、コア視聴率がまったく振るっていないという。
「『ひるおび!』は恵さんの意向で芸能情報を取り扱っていないとも言われていますが、視聴者もほとんどがシニア層。そんな『ひるおび!』を以前からTBS上層部も問題視しており、内部での打ち切り話はたびたび出ていたようです。TBSも他局と同じように、今、完全に“コアシフト”でコア視聴率を重視していますからね。
ただ、昨年3月末に麒麟・川島明さん(43)MCの『ラヴィット!』が始まり、直後から低空飛行が続き、そちらの対応に追われていたため、『ひるおび!』の改革に手をつけられないという事情もあったようです。
また、昨年10月からは局のスーパーエース・安住紳一郎アナウンサー(48)の『THETIME,』もスタート。こちらはTBSが社運を懸けて立ち上げた番組です。その準備もあり、『ひるおび!』にまで手が回らなかったと見られています」(同)