■アナウンサーは給料が安い!

 日本テレビ上層部は、アナウンス部内に芸能プロダクション部門を設立し、局アナの副業を認め、イベントへの出演、さらには他局の番組への出演も許可するようになるのだろうか。

「本当に企画が通り、プロダクションが設立されたならば、さすがに他局の番組にレギュラー出演というのは難しいでしょうが、単発での出演はOKになる可能性もゼロではないのではと。これまで通り、社内の仕事はしっかりしてもらいつつ、フリーアナウンサーやタレントと同じようにイベントや番組に出演し、そのギャラはしっかりと局アナにも入るようにする、というプランなのかもしれません。

 日テレは民放ナンバーワンの視聴率を誇りますが、局員の給料はキー局で一番高いわけではない。また特に、残業代がつきにくいアナウンサーは、他の部署と比べて給料が安いんです。さらに経費も切りにくく、お金の面での局内格差が生じています。日々、プレッシャーがある仕事で、写真誌やファンにも追われることもあるキツい仕事なのに収入面は恵まれていない。現在、局アナは“やってられない職業”になりつつあります。

 ただ、アナウンサーだけの給与体系を変えることは企業として難しいでしょう。日テレとしては『アナウンス部内にプロダクション設立』というやり方で、仕事のできるアナウンサーにお金が入るような仕組みを作り、水卜アナや藤井アナを引き留め、さらには他のアナウンサーたちの不満も解消したい、という狙いがあるのではないでしょうか」(前出の制作会社ディレクター)

 はたして、この「アナウンス部内にプロダクション設立」事業は実現するのか、そしてそれは、エースの藤井アナ&水卜アナを引き留める材料となるのだろうか――。

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