■『VS魂 グラデーション』は年内にも終了か

 リニューアル前の4月21日の世帯視聴率は4.5%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率は2.6%だった。

「28日、リニューアル一発目の世帯とコアもまったく同じ数字で、番組タイトルまで変える大リニューアルをしたのに、数字が全くついてきていないんです。すでに5月なので今秋の改編で打ち切りということはあまりにも急ですから、もう少しは続くのでしょうが、この数字が続くのであれば、年内をもって終了する可能性が指摘されています。

 12年続いた嵐の代表番組『VS嵐』からバトンを引き継ぎ、わずか2年で終わるというのは嵐ファンからすれば寂しいものがありますよね……」(前出の制作会社ディレクター)

 一方、『I LOVE みんなのどうぶつ園』も4月9日の放送から『嗚呼!!みんなの動物園』へとリニューアルを果たした。

「『嗚呼!!みんなの動物園』もリニューアルが功を奏したとは言えません。『I LOVE みんなのどうぶつ園』としての最後の放送となった3月12日の世帯視聴率は9.0%、コア視聴率は4.2%でした。

『嗚呼!!みんなの動物園』になってから1か月後の5月7日の放送は世帯8.2%、コア3.4%ですから、やはり数字を落としています。ゴールデンウィークの真っ只中で、在宅している人が多いにもかかわらずです。

 加えて、前身の『天才!志村どうぶつ園』時代から、同番組は動物の扱いが問題視されてもいたんです。動物愛護の観点からのトラブルが後を絶たず、これを日テレ上層部も問題視していたといいます。大手スポンサーが動物愛護問題をセンシティブに見ているからという理由もあるでしょうね。

 また、動物番組は一定の人気を誇るコンテンツではありますが、通常のバラエティ番組に比べて制作費がかさみます。良い数字がついてくればいいんですが、『I LOVE みんなのどうぶつ園』時代から、日テレの他のゴールデンの番組と比べて、特別に視聴率が良いというわけではありませんでしたからね……」(前同)

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