■21年の興行収入NO.1実写映画も吉沢の存在が大きかった

 このように映画『キングダム』の成功には、吉沢の存在が欠かせないわけだが、2021年の興行収入NO.1となった実写映画にも、吉沢は絶大な貢献を果たしている。それが『東京リベンジャーズ』だ。

『東京リベンジャーズ』は2017年から『週刊少年マガジン』で連載されている、和久井健によるヤンキー×タイムリープ漫画である。

 その実写化された泥臭くも熱い不良の世界で吉沢が演じたのは、巨大暴走族グループ「東京卍会」の総長“無敵のマイキー”。

 子供っぽい無邪気さや冷徹な一面を持ちながらも、誰よりも熱く仲間思いなマイキーには周囲の皆が惹かれてしまう。まさに「天性のリーダー性」を持つマイキーとして、吉沢は金色の長髪を揺らしながら圧倒的強さとカリスマ性で「東卍」を率いる様を見せつけていた。

 そのあまりの再現性の高さに、吉沢については「オーラが半端ない」「美しすぎる」とSNSで話題となり、まるで「人生を狂わされそう」とまで崇める声も。

 その吉沢マイキーの力もあってか、7月9日に公開した同作は、9月26日までで観客動員数328万人、興行収入43.8億円を達成している。

「吉沢さんには、 “歩くイケメン彫刻”という異名にふさわしい、二次元キャラクターを三次元に召喚する圧倒的な力がありますよね。『ゴールデンカムイ』の実写化が発表され、キャストの名前も出ていないにもかかわらず、批判の嵐となったのをみてもわかるように、ヒットした漫画ほど、実写化には否定的な声が上がることが多い。ただ、吉沢さんの美しさや演技力には、原作ファンも思わず納得してしまう力があるんですよね……」(前出の映画ライター)

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