■“捨てられた猫”だった有吉弘行は「気づいたら獰猛な虎になったんだよ！」
師匠である志村さんのことを大切に想っていた上島さん。そして同時に大事にしていたのが、自身を慕ってくれる所属事務所の後輩たちだった。上島さんは、かつては夜な夜な『竜兵会』という名の会合を東京・中野区の飲食店で開き、後輩芸人たちとの交流を深めていた。
渡辺（笑）。そういえば、上島も志村さんみたいに、ずっと後輩芸人を飲みに連れてったりしてるんでしょ？『竜兵会』だよね。
上島 まあ、僕はいい店には行けないですけど（笑）。
渡辺 偉いと思うよ。
上島 みんな、若くて売れない頃はかわいいんですよ、話を聞いてても。それが、だんだん売れてくると、今度は、こっちの話にツッコむようになる。「それ、どこが面白いの？」とか（笑）。だって有吉弘行（４７）なんて、かわいい捨てられた猫だと思ってたのに、気づいたら獰猛な虎になったんだよ！
寺門 育ててみたらね（笑）。
上島 土田晃之（４９）だって、子犬だと思っていたのに、恐ろしいドーベルマンになってて。もうビックリだわ！
上島さんは、自身の元から大きく育っていった後輩芸人を語る際、心からの喜びがあふれ出したような、満面の笑みを浮かべていた――。
ファン、芸能関係者、日本中が涙する、面白くて、優しくて、多くの人々に愛された偉大なコメディアンの逝去。上島さんのご冥福をお祈りいたします。
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