■「これが本物だなって思った」

 ここでも出川と上島さんは見せ場の「風船爆弾」をどちらがやるかで言い争いになり、そのままキスをする息の合った掛け合いを見せており、その様子を河北は「ビックリしちゃった。これが本物だなって思った」とコメントしていたのだ。

 本番では、上島さんの「ぬるぬるスライダー」でスタートし、ボールからアツアツ大根水車や巻尺リレー、空気砲と、風船爆弾、ゴムパッチン、顔面洗濯バサミロケットといったまさに「リアクション芸」の集大成のような仕掛けに身体を張り続けていた。河北も体に墨汁を浴び大の字になって巨大な半紙に激突する「人間書道」を行ったほか、上島さんの代名詞「熱湯風呂」も盛り込まれており、最後はくす玉を割って終了していた。

「いつか『イッテQ』で再共演する日があるかも、と期待していましたが叶わぬ夢となってしまいましたね……。テンションを上げて挑まないといけない番組だし、出川さんの場合ロケ先で未熟な部分も多い“出川ガール”にとって先生のような存在になりつつあるだけに、プレッシャーも大きいでしょう。メンタルにこれ以上影響がないことを、祈るばかりです」(前出の女性誌記者)

 18年に『女性セブン』(小学館)のインタビューで、上島さんは出川について同じリアクション芸人のライバルながらも苦労が長い時期を知っていたためか、

《これがね、きれいごとでもなんでもなく、嫉妬とかないのよ。例えば有吉(弘行)や、土田(晃之)、劇団ひとりに対しては「売れやがったなあ…」というのが多少はあったんだよ。でも、哲ちゃんに関してはね、ほんと正直に、あんまりないんだよね。》

 と話していた。

  もう2人の「キス芸」も「押すなよ? 押すなよ!」が見られないと思うと、残念でならないー-。

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