■医療機関が「異例のプレスリリース」のワケ

 5月16日、主治医を務める「九州再生医療センター 医療法人香華会 朱セルクリニック」は「GACKT様の全般的な治療を担当している事をご報告致します」とするプレスリリースを発表し、「昨年8月に原因不明の体調不良に陥り、昨年9月より海外で治療をしておられましたが、その海外の医療機関を通しまして、当施設に相談があり、昨年末より日本国内での治療を引き継いでおります」と経過を説明した。

 また、「発声障害については通常治療で回復してきました」としつつも「神経系疾患による免疫不全において全身皮膚炎や脱毛症が進行」しており、本人の細胞を用いた幹細胞治療とリハビリを開始していると報告。

 GACKTの病状について「自己免疫の異常による免疫低下に伴う肝機能障害ならびに呼吸機能低下」「免疫低下による全身皮膚炎及び脱毛症」「上記に伴う発熱及び疼痛、並びに声帯機能の低下」の3つを症状があるとした。

 この発表について、SNS上では、「医療機関からアーティストの病状についてのプレスリリースなんて初めて見たかもしれない…」「医療機関から、この手のプレスリリースが出てるのを初めて目にした。所属事務所からはあるとは思うけど。最近は時々あることなのかな? あるいは、医療機関としても認知度を上げる良い機会だと考えたのかな? 広報がやり手なのかな?」といったコメントも寄せられている。

「医療機関が芸能人の病状をここまで詳細にプレスリリースとして発表するなんて滅多にないことですから、違和感を覚える人もいるようです。GACKTさんについては、不倫報道や仮想通貨を巡る騒動もあったため、本当に病気で、治療に専念していたと説明する必要がある、という判断から、こういう形になった可能性もあるでしょうね」(前出のワイドショー関係者)

 2021年11月、GACKTが中部地方に住む既婚女性と名古屋市内のホテルで不倫していたと『週刊文春』(文藝春秋)が報じた。

 また、2019年3月の同誌では、GACKTが資金決済法違反(無登録営業)の疑いのある仮想通貨「スピンドル」の商談会に出演し、「1000万円が2億円に増えた」などと、資金決済法に触れる可能性がある営業トークを繰り広げ、出資者獲得に大きな役割を担っていた、とも報じていた。

 スピンドルはGACKT自らがコアメンバーとして開発プロジェクトやマーケティングに参加していたことから「ガクトコイン」とも呼ばれた通貨だ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5