■港氏が入社後に共テレは絶好調に

 共同テレビの成功の例として、18年にスタートした『チコちゃんに叱られる!』(NHK)がある。同番組は港氏と同時期にフジテレビから異動した小松純也プロデューサーが「自信作」として企画したもので、

「これぞ共テレという代名詞になるような作品はドラマでは過去にも多くありますけど、バラエティとなると僕が来る全然前の『IQサプリ』(04~09年、フジ)以来ですから」

 と、19年に『マイナビニュース』のインタビューで明かしている。

 また、港氏は入社後にドラマはクールごと、バラエティは毎月の区切りでトピックをまとめた「共テレニュース」というパンフレットのようなものを作り営業先で渡すようにした結果、ダウンタウン松本人志(58)の『ドキュメンタル』と『FREEZE』(Amazonプライム)など、ネット配信系の仕事も急増。上期の売上高が前年比16.2%増になったことも明かしていた。

「ドラマでもコンスタントに仕事が増え、フジ系列のカンテレからは19年1月に『BRIDGEはじまりは1995.1.17神戸』、東海テレビからは18年12月の『大雄会』という、両局の開局60周年スペシャルドラマも任されている。この成功ぶりから、フジテレビ本体への湊氏の帰還も妙手、ということになるかもしれません。

 こうなると気になるのが、港氏のフジ復権後、“盟友”のあの芸人の運命がどう展開するか、ですね」

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