■「一発屋プログラマーの遺体」に一発屋芸人を呼ぶ

 本作は内藤演じる大岩の元に「ご遺体」の入電が入るのがお約束だが、第5話で「一発屋と二番煎じのご遺体」として登場したのは、「オッパッピーのポーズのまま撲殺されている小島よしお」というコントの導入としか思えない絵面だった。

「劇中では“一発屋の天才プログラマーで二番煎じのお茶が嫌い”という役で、“おっぱっぴー”ならぬ“OPP”が決めセリフだったり、関係ないキャラのセリフに“そんなの関係ねぇ!”に近いフレーズの単語を仕込んでいたりとやりたい放題。それでいて本筋は被害者が本当に善人で“人のまねをしても二番煎じ三番煎じと薄まっていくだけ”という信念がある、というマジメなものでした。このギャップも面白さに拍車をかけています」(前出の女性誌記者)

 なお、毎回意味不明な方法で登場してアドバイスを送る名物キャラ笹川刑事部長(本田博太郎)は今回、「本部においてあったVRゴーグルを装着するとなぜか仮想空間で待ち構えてアバターでいろいろコスプレしながら教えを説く」という、相変わらずシュールなものだった。

「そんな風に話題を呼んでいる『捜査一課長』ですが、第5話の視聴率は9.6%。21年放送のシーズン5は最低視聴率でも10.0%だったので数字が少し落ちてはいますが、本番組は16年に熊本地震で途中打ち切りになった回のやり直し放送をしたとき以外は9%を下回ったことのない安定した数字を出している。終わらせるのは、惜しい気もします」(前同)

 19日放送の第6話では、第3話に出演するも1度も大岩らとは顔を合わせずに出番を終えてしまったデヴィ夫人が再登場することから、早くも注目を集めている。

 独特な雰囲気なドラマだけに終わらないでほしいものだが、果たしてー-。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4