■水卜麻美アナの求心力で「日テレアナウンス部」は盤石だったが……

 久野アナもそういった女子アナの1人だったのかもしれない。

「ただ、コロナ禍ということもあり、なかなか退社に踏み切れなかったのではないでしょうか。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、フリーアナウンサーの大きな収入源となるイベントも激減していましたからね。しかし、最近はコロナも落ち着き、withコロナ時代を迎えつつある。

 久野アナにはもちろん結婚という大きな出来事もあったのでしょうが、ようやくフリーになる目途が立ったこともあり、退社を決意したのかもしれません。ただ久野アナだけではありません。コロナが落ち着くこのタイミングを待っていた局アナはたくさんいます。久野アナの退社を皮切りに、雪崩のように局アナの退社が相次ぐ可能性もありそうです」(前出の制作会社関係者)

 フジテレビの久代萌美(32)と久慈暁子(27)もこの春、退社してフリーアナに転身している。

「TBS、テレ朝、フジを辞める女子アナというのは毎年のようにいたわけですが、日テレは違った。それは水卜麻美アナ(35)の存在が大きかったからだ、と言われています。彼女がアナウンス部内を統率し、居心地のいい職場だったといいますからね」(制作会社ディレクター)

 水卜アナには同期のアナウンサーがいないため、コロナ前には徳島えりかアナ(33)や杉野真実アナ(32)といった後輩アナウンサーと食事に行く機会が多かったという。

「水卜アナをトップとする通称『ミト会』があり、徳島アナや杉野アナのほか、郡司恭子アナ(31)、岩本乃蒼アナ(30)などを引き連れて食事や飲み会に行っていたようです。

 彼女の面倒見のよさ、後輩へのケアもあり、日テレを辞めようという女子アナは少なかったんです。久野アナは“水卜派”ではなかったようですが、アナウンス部内がいい雰囲気だったのは間違いなさそうです」(前同)

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