NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』絶賛の「義経役・菅田将暉の死」前半までの「MVP」とこれからの「真のラスボス」とは?の画像
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』

 小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ鎌倉殿の13人』。5月22日に放送された第20回で、第8回以降強烈な存在感を発揮してきた菅田将暉(29)演じる源義経が死に、多くの視聴者が「ロス」に陥った。

 菅田の義経は、従来の義経像とは大きく異なる無邪気ながらも超エキセントリックなキャラクター。戦に際しては一ノ谷の戦い、屋島の戦い、壇ノ浦の戦いといった舞台で天才的な軍略で奇跡の勝利を連発。木曽義仲(青木崇高)を討ち、ついに平家を滅ぼす快挙を成し遂げたものの、兄で源氏の頭領となった源頼朝と意に反して関係がこじれ、最終的には討たれるという悲劇的な最後を遂げている。

「菅田さんの義経は、これから死ぬ、という最期の時まで心から楽しそうに笑いながら戦を眺めているなど、圧倒的な突き抜けぶりで、さすがというほかない演技でした。

 そんな菅田さん以外も第20回の時点で、数多くの俳優が魅力的な演技を見せてくれましたね」

 そう話すのは、『鎌倉殿の13人』を視聴中のドラマライター。

「たとえば、義時の父・北条時政が京から迎えた後妻の牧の方を演じた、宮沢りえさん(49)です。いい感じの浅はかさが素晴らしかった。京都から来た、天真爛漫で計算するでもなく周囲を振り回していく感じ。年齢も年齢だし、役的にも年上だけど、天衣無縫さの表現が見事でした。源頼朝と北条雅子を演じた大泉洋さん(49)と小池栄子さん(41)は、“この2人が演じたらこうなるだろうな”というイメージどおりでした」

 主人公・北条義時(小栗旬)の初恋の相手である八重を演じ、初大河ドラマと話題になった新垣結衣(33)はどうだったのか?

「ここまでの八重姫そのものには特筆すべき点はないですが、新垣さんについては与えられた役割をきっちりとやっていて、手堅いというか。今後も大河ドラマに重宝されそうな感じがします。明確な史実がない人物のため、今後もちょこちょこ話題作りに出るかもしれないし、三谷さんのことだからいい感じに使うのではないかな、と思います」

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