■ラスボスは尾上松也じゃない根拠!

『鎌倉殿の13人』が描くのは「身内の殺し合い」で、おそらく京都の天皇の存在がメインで描かれることはないのでは、というのがその理由だ。

「史実でも、頼朝の死後、北条時政の謀略で13人を追放し始め、最終的に時政が義時に追い出される。ドラマのテーマ的に本当のラスボスは、時政になるでしょうね。物語の最初から登場し、あけっぴろげでコミカルな演技を見せてきた彌十郎さんが、壮絶な変貌を遂げるのではないでしょうか」

 前半の「裏MVP」として梶原善(56)演じる善児の名前も挙げられるという。

「史実とは違いますが、殺人マシーンとして千鶴丸や北条宗時、旧主の伊東祐親・祐清父子まで暗殺していますよね。結局、“殺し合いの物語”を丁寧に描きすぎると陰惨になっちゃうから、あっさり殺すための物語上の“装置”として機能していて。ツイッターでも手を下すとき《やっぱり善児が来た!》って盛り上がりますからね。前半の裏MVPは善児だと思います」

 出演発表時に、

「後鳥羽上皇は義時に対しての最後のボス、“ラスボス”と言っても過言ではないと思っております。義時に対して挙兵しまして、最終的には敗北してしまうわけですけれども、最後の大きな壁として義時に立ちふさがり、そして後鳥羽上皇を超えて義時が君主として世を治めていくということになります。物語の中ではとても重要な役どころと思っておりますので、これからどんどん役を掘り下げて深めていきたいと思っております」

 と、コメントを寄せていた尾上。はたして本当のラスボスは、後鳥羽上皇なのか、時政なのか……。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4