■「中身が何かわかんないのに山頂まで来ちゃった」

 ちなみに、この話は事実上ポストSMAPのような存在のにも当てはまる部分がある。

 嵐も99年のデビュー当時こそオリコン1位をとったもののその後右肩下がりで、02~03年の時期は「こんなに寒いコンサートは生まれて初めて」と事務所の人に言われたことやテレビ局の人が櫻井の顔を覚えておらず悔し泣きしたことを20年12月の『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)で明かしているほか、松本潤(38)の『花より男子』(TBS系)主演起用や櫻井翔(40)の『NEWS ZERO』(日本テレビ系)就任などブレイクの転機となった出来事は、デビューから6年後の05年前後に起きていたのだ。

「また、“満開になったあと”についても、最初は自分たちの力ではなく周囲の力であること。そのうえで、アイドルは“各方面のプロ”とは違うことの難しさを中居さんは語りました」(前出の専門誌記者)

 中居はアイドル活動を登山にたとえ、

「もちろん自分たちも頑張ってるんだろうけども、やっぱりほらアイドルってデビューで山頂に連れてってもらえるから。自分たちの力で満開になってるわけじゃないから」

 としたうえで、

「でもそこの山頂に行ってるんだけどもこのリュック誰が何を何が詰まってるかもわからない。誰が詰めてくれてるかもわかんない。この中身が何かわかんないのに山頂まで来ちゃった。

 でも、この2年3年の間の開花が終わって満開が終わったときにはいじゃあ君ここの新しい山登ってみなさいって言われたときに、あれ誰か連れてってくれないのか。“1回自分で登ってみなさいこの山に”って。わかった行ってみるよって。それが舞台なのか自分のホームじゃないところ、アウェーのところ」

「その3年の間に何を持っていったかもわからず。何を詰めたかもわからず山頂の満開の景色を見せてくれる。それはムズかしいなって思う。1人でやってみなさいって。だからプロっていうのかな。素人っていうのかなアマチュアっていうのかが、アイドルにとってはすごく難しいところだなって」

 と、締めた。

「中居さんは誰もが認める司会業の“プロ”ですが、そんな中居さんでさえジャニーズ事務所退所の発表会見で“僕ずっとアマチュアみたいな感じでやって来たので、ハッタリでやって来た感じですかね”としていました。それだけに、“アマチュア”発言も非常に含蓄がありましたね」(前同)

 アイドルについて多くを語った中居。現役の若手ジャニーズたちも、耳を傾けていたに違いないー-。

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