GACKT「リハーサルで手を抜いて本番で100%出すのは、ボクからしたらありえない話」

 YOSHIKIの場合は、どちらかと言うと、“ワガママ”寄りにクローズアップされることが多いが、それに対して、ミュージシャンのGACKT(48)は、こだわりが強く何事に対してもストイックなことで有名。2020年1月に放送された『直撃!シンソウ坂上』(フジテレビ系)では、ストイックなリハーサルの様子が紹介されている。

 番組では、ソロデビュー20周年ツアーのリハーサル会場にて、GACKTが「どいつもこいつもボーッとしてんな、本当に!」と、厳しい口調でスタッフを追い込んだ途端、一気にピリピリした空気に。「リハーサルで手を抜いて本番で100%出すのは、ボクからしたらありえない話」と語っていた。

「GACKTさんの現場は、“日本で一番きつい”と有名で、リハーサルも本番さながらのピリピリムードです。あまりに激しいリハーサルなので、普段から厳しいトレーニングで体を鍛えているダンサーでさえも酸欠状態になることも。GACKTさんは、ちょっとした演出にもこだわる方で、自分自身にもストイックですが、共演者にも同じくらい高いハードルを求めてきます。ちょっとプレッシャーですが、それくらい舞台や作品に対して妥協を許さない方。その姿勢に尊敬ですよね」(パフォーマンス関係者)

 そして、意外なところでは、俳優・アーティストの星野源(41)も、こだわりが強いアーティスト。妻で女優の新垣結衣(33)が出演する映画『GHOSTBOOK おばけずかん』(7月22日公開/東宝系)の主題歌を担当していたが、曲作りに行き詰ってしまったのか、当初の納品締切日には間に合わなかったようだ。

「星野さんは、楽曲制作に関してこだわるタイプ。結局、関係者向けの試写会にも間に合わず、まさかの主題歌無しでの上映でした(苦笑)。でも、さすが星野さん!これだけ引っ張っただけあって、5月25日に公開された楽曲『異世界混合大舞踏会 (feat. おばけ)』は反響も良く、大ヒットしそうな曲に仕上がっているので、現場スタッフにとってはヒヤヒヤものでしたが、ギリギリまで待って良かったんじゃないでしょうか」(映画制作会社関係者)

 アーティストの“こだわり”や“ワガママ”に手を焼くスタッフや関係者は少なくない。

「正直……スタッフサイドは勘弁して欲しいと思うことはありますが、大物になればなるほど、話題性やバリューがあるので、我々はとにかくご機嫌を損ねないように必死(苦笑)。さすがに、YOSHIKIさんの時は困りましたが、アーティストの“こだわり”には、なるべく応えたいというのがイベンターとしての本音です」(前出・イベント制作会社関係者)

 大物アーティスト達の“こだわり”や“ワガママ”が許容されるのは、彼らの存在と才能、そして、寛容なスタッフや関係者によって支えられているからに他ならない。

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