ジョニー・デップ、元妻アンバー・ハードとの「125億円DV裁判」に勝訴!「元妻証言」が覆された「理由」と失われた映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』と『ハリー・ポッター』シリーズの「超大役」の画像
ジョニー・デップ

 現地時間6月1日にハリウッドスターのジョニー・デップ(58)と元妻アンバー・ハード(36)による“泥沼DV裁判”の判決が、アメリカのバージニア州の裁判所で言い渡された。当初は「デップがハードにDVを行っていた」という疑惑から始まった裁判だったが、その結末は意外なものに。

「結論から言うとデップが勝訴し、元妻のハードは1000万ドルと懲罰的賠償500万ドルをあわせた1500万ドル(約19億5000万円)の支払いが命じられました。もっとも、AP通信によると同州での懲罰的賠償額の上限規則のため、実際にデップが受け取れるのは最大で1035万ドル(約13億5000万円)とのことです。

 金銭についてはデップ側の完全勝利ではなく、”DV疑惑はハードさんのでっちあげ”としていた弁護士の発言が名誉棄損とみなされ、デップ側にも200万ドル(約2億6000万円)の支払いが命じられました。

 ただ、これまでの経緯から世間の心証はデップの圧勝に終わったという声が圧倒的です。当初こそ、デップが悪役のような風潮でしたけどね……」(専門誌記者=以下同)

 両者は15年に結婚するも、17年にハードに慰謝料700万ドル(約8億円)を渡す形で離婚。こうした離婚騒動はハリウッドでは珍しくない話だが、事件が起きたのは翌年の2018年だった。

「米紙『ワシントン・ポスト』にハードが“性暴力”に関して、自分を“DVを象徴する人物”で“組織がいかに、虐待の疑いをかけられた男性を守るか”といった内容の記事を寄稿したんです。名前こそ出していないものの、明らかにジョニー・デップを連想させますよね。

 これが原因となって、ディズニーがデップの世界的な当たり役となった“ジャック・スパロウ”が主人公の『パイレーツ・オブ・カリビアン』の最新作(6作目)の企画をキャンセルし、16年、18年にデップが悪役“ゲラート・グリンデルバルド”として出演していたハリー・ポッターシリーズの『ファンタスティック・ビースト』の3作目も、撮影中に降板する羽目になった。そのため、デップが5000万ドル(約63億円)の損害賠償を求めて裁判を起こしたんです」

 これに対してハードは、デップの弁護士による「訴えはでっち上げだ」などの発言で名誉を傷つけられたとして1億ドル(約125億円)の賠償を求めて反訴。2022年の4月12日に開始した裁判だったが、裁判が進むにつれて徐々に「ハードが加害者で、デップがDV“される側”だったのでは」という証拠・証言が続々と出てきたのだ。

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