■ジョニー・デップの声明

「6年前、私の人生、子供たちの人生、身近な人たちの人生、そして長年私を支え、信じてくれた人たちの人生が、大きく変わりました。すべてが一瞬のうちに。メディアを通じて、私に対して虚偽の、しかも非常に深刻な犯罪容疑がかけられ、一度も罪に問われたことはないのに私に対する憎悪のコンテンツが延々と流されました。それはすでにナノ秒のうちに2度も世界中を駆け巡り、私の人生とキャリアに激震が走ったのです。

 そして6年後、陪審員は私の人生を取り戻してくれたのです。本当に身が引き締まる思いです。私がこの件を追求したのは、直面する法的ハードルの高さと、私の人生が世界的に注目されることが避けられないことを十分承知した上で、相当考えた末の決断でした。この裁判を起こす目的は、最初から、結果がどうであれ、真実を明らかにすることだったのです。

 真実を語ることは、子供たちや、私を支えてくれているすべての人たちに対する義務だったのです。ようやくそれを達成できたと思うと、とても穏やかな気持ちになります。溢れんばかりの愛と、世界中からのとてつもない支援と親切に圧倒されています。私が真実を伝えようとしたことが、同じ境遇にある人たちの助けになり、それを支える人たちが決してあきらめないようになることを願っています。

 そして、裁判でもメディアでも、有罪が証明されるまでは無罪という立場に戻ってほしいと願っています。ここまで来るのに自らの時間を犠牲にした裁判官、陪審員、裁判所職員、保安官たちの崇高な仕事と、私が真実を伝えるために並外れた仕事をした、勤勉で揺るぎない弁護団に感謝したいと思います。最高のときはこれからやってきます。いよいよ人生の新しい章が始まります。真実は決して滅びません(※セネカの著書 『トロイアの女たち』に登場する格言)」

 とジョニーは声明を発表している。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』と『ファンタビ』という大きすぎる犠牲を払ったジョニー・デップ。新たな活躍に期待したい。

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