■「苦労する役」を演じてくれるかもしれない

 郷敦は『カナカナ』で元ヤンキーのながら父親になろうとする好青年の主人公を演じる心温まる姿にくわえ、

《主演ではありますが、皆さん先輩ばかり。年が下でも芸歴は先輩の方もいて、僕としては「(主役だから)引っ張っていくぞ」というより、「この作品に対する思いを誰よりも持っておこう」というくらいの意識で現場にいます。》

《(“演じてみたい役は?”という問いに)苦労したいですね。苦労する役ってなんだろう。たとえばハンデがあるとか、みんなが見たことがない役とか。僕は出演作を自分で決めていますが、新しい自分、見たことのない表情や芝居を見せることを大切にしています。なので、演じたことのない役は全部やりたいというのが正直なところです。苦労する役はやったことがないですし、体験したことがないから刺激になる。面白いと思いますし、間違いなくやりがいがあり、成長できると思うんです。》(朝日新聞出版『AERA』5月23日号インタビュー)

 とコメントしており、人柄の誠実さや役者としてのストイックさも人気を博している。

「郷敦さんは童顔でまだ22歳だし、テーマ的に未成年の役という可能性もありますね。”苦労したい””出演作を自分で決めています”という発言から、複雑な役を演じてくれる期待もある。

 長澤さんより年上の松山さん、年下ながらも長澤と対等レベルの大物オーラが出ている佐藤さんや菅田さんとはまた違った新鮮な掛け合いが期待できるのではないでしょうか。長澤さんにとっても、新境地かつ『カナカナ』効果で注目が集まる一作になるでしょう」(前出の女性誌記者)

 クール系の佐藤、とらえどころのない菅田、ワイルドな松山。そして、まだキャリアも浅く「かわいい後輩クン」という感じの郷敦。多種多様のイケメンを相手にする長澤は、まさに色気の頂点を迎えることになりそうだ。

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