■出世作も「無自覚に事件に巻き込まれる」というキャラだった

「依頼人ということですが、わざわざ合成用の背景をバックに傘をさしていろいろなポーズや表情をしているメイキング映像を見るに、1話限りのゲストではないと思います。

 それにしても、《感覚的》というコメントが期待させてくれますね。というのも赤楚さんは、アドリブに非常に強いタイプの俳優。“無自覚に事件に巻き込まれる”というのも、ハマる要素ですよね」(女性誌記者)

 赤楚といえば、17年配信の前嶋曜(25)主演の『仮面ライダーアマゾンズ シーズン2』(Amazonプライムビデオ)と、17年~18年放送の犬飼貴丈(27)主演作『仮面ライダービルド』(テレビ朝日系)の2作に出演していた“仮面ライダー俳優”として知られているが、2作とも赤楚が演じているのは「知らないうちに事件に巻き込まれてしまった男」だった。

「『アマゾンズ』は人間界に食人衝動を持つ人工生命体“アマゾン”が潜んでいる、という設定で、赤楚さんはアマゾンズ狩りをネット配信することで金儲けをしている不良グループのリーダー長瀬裕樹(ながせ・ひろき)を演じていました。

 とある出来事から人間のアマゾン化現象が蔓延し、仲間も感染したほか、行き場がなかったため拾った主人公の千翼(ちひろ)がとんでもない秘密を抱えていて……というキャラクターです。最近の赤楚さんの方向性とはちょっと違う、オラオラ系でした」(特撮ライター)

 同作では赤楚は仮面ライダーに変身しなかったものの、“脈なし”のヒロイン・イユが怪人化して千翼に襲い掛かってくるのを「ちひろォ!逃げろぉっ!!」と巻き舌気味に叫んだり、さる事情から千翼を殺そうとする”父親(谷口賢志)”に対して「親が子ども(千翼)殺すのかよォ!?」とショットガン片手に千翼を守ろうとしたり、鬼気迫る演技で多くの名シーンを残していた。

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