■高嶋政宏の生出演はわずか2回……

 渦中の『ポップUP!』は4月のスタート以来、世帯視聴率1~2%台と苦戦を強いられている。6月7日の世帯も2.0%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、個人視聴率は1.0%だった。

「後ろはNHK Eテレしかいないという驚異的な視聴率大惨敗。5月20日から6月10日まで4回、金曜日に不倫ドラマ『昼上がりのオンナたち』が番組内で放送されていますが、大して話題にもならず、数字も上がらず。木曜レギュラーの高嶋政宏さん(56)は、開始2か月で生放送のスタジオに登場したのはわずか2回。また、セクハラ言動でたびたび炎上してしまう。番組には問題が山積しているわけです。

 ご時勢というのもありますが、テレビ各局もコンプライアンスを徹底しようとなっている。そんななかでのパワハラ報道、しかも2回目ですからね……。さらに、今回は“被害者”のA氏が“事実です”と認めているわけで、局内でもかなり深刻に受け止められていますね」(前出の制作会社関係者)

 番組スタッフの“働き方”にも無理が生じていたようだ。パワハラ被害者のA氏にも、ディレクターやADから「仕事が辛い」と相談があったと『文春オンライン』でも伝えている。

「前番組の『バイキングMORE』は曜日別の担当制だったんです。たとえば、月曜担当のスタッフは放送が終われば、次の月曜のオンエアに向けて企画や取材を進める――といった具合に、週1回のオンエアに向けて仕事をしていたわけです。オンエア前日は徹夜になることもあったでしょうが、担当の曜日が終われば、ある程度余裕ができます。

 それが『ポップUP!』になってからは“コーナー担当制”になり、多くのスタッフが月曜から金曜まで、常にオンエアに向けて何かしらの仕事をしているという状態に変わったといいます。そのせいで、一部のスタッフは毎日のように徹夜をするような状態だったそうです……」(前同)

『文春オンライン』によると、A氏が22時頃に帰ろうとするとX氏から「仕事もろくにしてないのに帰るの?」と言われ、その後、しばらく局に泊まることもあったという。

「『ポップUP!』は予算が潤沢にある番組ではないですから、終電がなくなるような時間に仕事が終わったとしてもタクシー帰りもできず、局で寝るしかありません。そんな状態で昼のオンエアを迎え、放送が終わってもまた翌日のために準備が始まり、そして徹夜になる……という地獄のような制作現場になっていると聞こえてきています」(同)

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