■「コア層への訴求力」「後輩キャラ」「抜群のスタイル」

 今年3月23日にシーズン20の最終回が放送され、10月から新たにシーズン21が放送予定とされる『相棒』。しかし、シーズン20をもって卒業した、冠城亘として7年間、水谷演じる杉下右京の“相棒”を務め上げた反町隆史(48)の後任選びが難航しているようなのだ。

 2月1日発売の『女性自身』(光文社)でも、“5代目相棒”は2月の時点で決まっていないと報じていた。

 同誌では、“相棒”のキャスティングの条件として、知名度がある俳優、主演経験のある若手、もしくは30~40代のバイプレーヤーというものを挙げ、5代目相棒の最終候補として中村倫也(35)、山崎育三郎(36)、尾上松也(37)、松坂桃李(33)、福士蒼汰(29)らが検討されていたことも報じていた。

 前出の芸能プロ関係者は話す。

「ここにきて、竜星さんが“相棒”候補に浮上したという1つ目の理由は、今、テレビ朝日が最重要視している13歳から49歳までのコア層視聴者の存在です。『相棒』は米倉涼子さん(46)主演の『ドクターX』と共にテレ朝ドラマの看板を張っています。世帯視聴率は両ドラマとも高く、『ドクターX』のほう少し高いのですが、実はコア視聴率のところで大きな差がある。『ドクターX』が4%台、『相棒』は2%台。普通のドラマ、普通の番組と変わらないかむしろ低い数字になっているんです。

 2000年から22年も『相棒』で主演を務め、“テレ朝の帝王”とも称される水谷さんは、米倉さんの『ドクターX』に完敗している現状をよしとはしないでしょう。今、求められているコア視聴率も取っていきたいはず。

 それで言うと、竜星さんは今、良くも悪くも話題の『ちむどんどん』で主要キャストで、同ドラマで最も名を上げた俳優。お茶の間の知名度はすでに十分で、現在29歳とまだ若い。コア層取り込みを狙うキャストとしては、十分資質があります」

 2つ目の理由は、“相棒”は体育会系の“後輩キャラ”を好む水谷にハマるかどうかが最大のポイントであることに関係している。前任の反町はまさにそうしたパーソナリティの持ち主だったようで、水谷からは「ソリ」と呼ばれるほど親密な関係を築き、過去最長の7年間、相棒を務めた。

「同じ事務所の先輩である、大女優の天海祐希さん(54)からメールが来るなど何かと可愛がられているという竜星さんは、まさに後輩キャラ。そして彼は小学生と中学校の時はサッカー、高校はバスケットボールなど部活もやってきたそうで、体育会系の資質も十分です」(前出の芸能プロ関係者)

 3つ目の理由としては、竜星のおそるべき「画面映え」も挙げられる。反町しかり、歴代の相棒はスタイルがバツグン。身長168センチと背は高くない水谷とのギャップがあったほうが、2人で並んだときの見え方や、またアクションシーンで映える、というところもあるだろう。身長183センチ、股下90センチと脚がとてつもなく長い竜星はまさにピッタリだ。

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