何かと話題のNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』。6月15日、同ドラマ後すぐに放送される『あさイチ』で、MCを務める博多華丸・大吉の博多華丸(52)は苦言を呈した。
華丸は、黒島結菜(25)演じるヒロイン・比嘉暢子と、暢子に片想いしている前田公輝(31)演じる幼なじみで豆腐屋の息子、砂川智について「気付いてくれ、暢子。鈍感は罪だ……」と言及。さらに、「恋わずらいも半分入ってる。もう、鈍感。豆腐屋も鈍感」と指摘。これは、上白石萌歌(22)演じる暢子の妹・歌子が智に片想いしていることに全く気づかない2人のことを受けての言葉だった。
「華丸さんのこの発言を各メディアがこぞって報道しました。『ちむどんどん』は視聴率15%前後で推移していますが、視聴者数はざっと計算して全国で約600万人に達する。それだけの数の国民が、ヒロインの暢子の鈍感ぶりに対して、“華丸さん、よく言った”と感じたと思いますよ」(テレビ誌編集者)
その日に放送された第48話では、歌子と仲間由紀恵(42)演じる母・優子が上京。これは、以前から体調不良が続いていた歌子を、東京の病院で詳しく検査をするためだった。
受診の前夜、暢子の下宿先である鶴見の居酒屋「あまゆ」では、片岡鶴太郎(67)演じる平良三郎や宮沢氷魚(28)演じる新聞記者の青柳和彦などおなじみの面々が集まり、歌子と優子の歓迎会が開かれていた。
すると、そこで突然智が、暢子がレストランの新作メニューを開発していることをみんなの前で話し、いつの間にか会の趣旨は、暢子が作った新メニューのボロネーゼビアンコ(※注)の試食会にすり替わり、会は暢子が中心になって智との思い出をみんなと楽しく話す“公開イチャイチャ”とでもいうべき場に変貌。人見知りも相まって、その場になじめなかった歌子は、中座して寝に行ってしまう。
(※注 暢子が創作したパスタで、通常牛肉とワイン、トマトを使って作るボロネーゼを鶏肉と白ワイン、香味野菜を使って比較的軽く仕上げたもの)
「制作サイドとしては、暢子を天真爛漫ぶりを描きたいんでしょうが、現状では、ただ非常識で、めちゃくちゃ鈍感。それが他者を傷つける人物になっている感じです。特に妹の歌子に対する仕打ちは酷い。華丸さんが苦言を呈した件も氷山の一角でしかなく、枚挙にいとまがありません」(前同)