■まさかの「歌子、どこか悪いの?」

 暢子が犯した「超鈍感罪」――2つ目は、第34話で、暢子と姉の川口春奈(27)演じる良子が電話しているときに発していた。

 良子は、電話で山田裕貴(31)演じる石川博夫と結婚することを報告していたのだが、暢子は電話をその場にいた智と交代する。そして、良子のほうでも暢子と話したがる歌子と交代。

 当時、歌子は、智が暢子も住む神奈川県・鶴見におり、暢子と親しくしていることを知らなかったため、智が電話に出たことに驚き、「智ニーニー? 何でそこにいるわけ? そこは暢ネーネーの住んでる所でしょ? まさか一緒に住んでるわけ?」と問いつめるが、智は「違う違う」とだけ言って会話が終わってしまった。

 その後、歌子は不機嫌になってその場を立ち去ってしまう。

「暢子はしょっちゅう沖縄の家族に電話しているにもかかわらず、智が“あまゆ”に出入りして、勤務先のレストランの卸業者として働いていることを共有していなかったんです。子どもの頃から、智の実家の豆腐屋に家族で行ったりと、ご近所さんとして旧知の仲なのに、智について何も良子と歌子に伝えていないなんて考えられない。暢子が相当非常識な人間に見えてしまいますよね」(前出のテレビ誌編集者)

 3つ目の「超鈍感罪」は、第48話で暢子のボロネーゼビアンコの試食会から歌子が中座したのを見た暢子が、母・優子に「歌子、どこか悪いの?」と尋ねたこと。

 そもそも、第46話では、優子が暢子に電話で歌子に東京の大きな病院で検査させるため病院を探して欲しいと頼んでおり、暢子は「オーナーに聞いてみる」と返事をしていた。そして、第47話では暢子はレストランのオーナー・大城房子から大学病院を紹介してもらったことを沖縄県人会の会長の平良三郎に話しているのだ。

「暢子は純粋に“そんなに病状が深刻なのか”と疑問に思ったのかもしれませんが、歌子は仕事を辞めて、真剣に治療するために東京の病院に来ている。それがなくても、幼少期から病弱でたびたび発熱して寝込んでいたのを見てきたのに、まるで、今知ったかのような口ぶりで、“歌子、どこか悪いの?”と優子に尋ねるなんて、違和感しかない。レストランの仕事が多忙で、歌子が何のために上京したのか忘れてしまったということでしょうか……」(前同)

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