■まだカツしか食べていないのに「卵もフワフワ」

 5月17日放送回の第27話では、暢子が上京したものの、合流する予定だった竜星演じる兄・賢秀は所属しているボクシングジムから消えて行方知れず。行く当てもなくフラフラと街をさまよう暢子は偶然、片岡鶴太郎(67)演じる沖縄県人会の会長・平良三郎の自宅に招かれる。

 そして、三郎からざるそばが振る舞われたのだが、暢子はなぜか眉間にシワを寄せて口いっぱいにそばを頬張る。三郎に事情を聞かれた暢子は、説明しようと口にそばを含んだまま話し出すのだった。

 5月24日放送回の第32話では、レストランの先輩が作ったまかないのカツ丼を食べる暢子が、再び食べ物を口に入れたまま大声で「おいしい! 卵もフワフワ!」と叫ぶ。

「食べてすぐ、まだ咀嚼している食べ物を飲み込む前に話すことは、決してお行儀の良い行動ではないですよね。その上、この時の暢子はまだカツしか食べていなかった。“卵もフワフワ”という食レポは、せめてカツ丼の卵とじ部分を食べた後に言うべきだったのではと……。

 ドラマですから、食べた後にすぐセリフを言わなければならないという事情があったのでしょうが、視聴者からは、それにしても見苦しい、酷いといった意見が多く上がってしまっています」(前出のテレビ誌編集者)

 そして、最も視聴者によるツッコミが入っている点が、暢子の箸の持ち方だという。

 第32話でまかないのカツ丼を食べているときや、第40話で宮沢氷魚(28)演じる幼なじみの青柳和彦と一緒に沖縄そばを食べているシーン、第42話で下宿先の居酒屋「あまゆ」でおでんを試食するシーンでも、暢子は箸を強く握り、時には縦に近い角度になっていることもある。そして、そのためか上の箸を動かしているときに、親指を立てるジェスチャーのように親指が飛び出しているシーンも何度も見られた。

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