鎌倉時代から続く武家政権最後の将軍といえば、徳川慶喜。長州藩士の桂小五郎(のちの木戸孝允)が「(徳川)家康の再来を見るがごとし」(『回天実記』)と評した人物だ。 慶喜の政敵である桂がなぜ、江戸幕府を開いた初代将軍の再来とまで言ったのか。二回にわたり、検証してみよう。 慶喜は天保八年(1837)一〇…
鎌倉時代から続く武家政権最後の将軍といえば、徳川慶喜。長州藩士の桂小五郎(のちの木戸孝允)が「(徳川)家康の再来を見るがごとし」(『回天実記』)と評した人物だ。 慶喜の政敵である桂がなぜ、江戸幕府を開いた初代将軍の再来とまで言ったのか。二回にわたり、検証してみよう。 慶喜は天保八年(1837)一〇…