■イチ ロー「お酒を教えたのは僕」

 そんな競馬界のレジェンドは、野球界のレジェンド、イチローと親交が深い。

 95年にラジオ番組で初対面すると意気投合し、15年2月には神戸で合同自主トレも行っている。

「イチローは、“お互い本当のプロ”として深いところでつながっていると話していましたね。また、“武さんに、お酒を教えたのは僕”とも公言しています」(スポーツ紙デスク)

 また、イチローに「連絡が取りづらくて“アイフォンにしてくださいよ”って言っているんです」と苦笑いされるように、武豊騎手はアナログ派で、今もガラケーを愛用中。ダービー制覇の瞬間から、ガラケーは大量のメッセージであふれ返ったようだ。

 一方、武豊騎手の意外な弱点というのが、忘れ物が多いところだという。

「実は、車を忘れたことがあったとか。以前、関西から東京に飛行機で遠征に行った際、空港に車を置いてあるのに、帰りは新幹線で帰宅してしまい、家に着いて、“あれ、車がない”と初めて気づいたそうです」(テレビ局関係者)

 その他に、パスポートを何度か紛失したこともあったそうだが、武豊騎手は、そんなピンチにもまったく動じないようだ。

 今年3月に53歳の誕生日を迎えても、第一線で活躍し続ける武豊騎手。

「ディープインパクトが亡くなった19年、豊君は“ディープに恩返しをするためにも、あと10年は現役を続けます”と言っていました。あと7年は現役でいるということ。恐れ入りますよね(笑)。その間に、ディープでも果たせなかった夢を果たしてほしいですね」(馬場氏)

 数々のタイトルを獲得した武豊騎手いや、日本競馬界がまだ手に収めていないのが世界最高峰のレース『凱旋門賞』の勝利だ。

 今秋、武騎手はダービー馬ドウデュースとともに、自身10度目となる凱旋門賞に挑戦する。

「“自分以外だったら、やっぱり豊さんに凱旋門賞を勝ってほしい”と多くの騎手たちが口にするように、日本競馬の悲願の瞬間には、武豊騎手にいてほしい。それが競馬ファンの願いではないでしょうか」(前出のデスク)

 そんな“生ける伝説”である武豊騎手本人から、本誌通巻4000号お祝いコメントが届いた。

「4000号、おめでとうございます。一冊、一冊を積み重ねてきた結果の4000という数字に、重みと、関わってこられた方々、一人一人の思いを感じます。僕の連載は、今回で、457回……。これからも、よろしくお願いします!」

 本誌も、武豊騎手を応援し続けます!

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