■スタッフの高齢化が進んで……

 徐々に“オワコン化”しつつあるという『行列』。もう1つの老朽化は、番組を制作するスタッフのことだという。

「総合演出のTさんは50代中盤で日テレの執行役員に上り詰めたわけですが、22年も続く番組では外部の制作会社の方含めて、高齢化が進んでいるわけです。もちろんその方たちは、たしかな実力で、人脈も豊富なすごいテレビマンの方々ですが、高齢のテレビマンが新たに始まる他の番組のスタッフになれるかというとなかなかハードルが高い。若い番組責任者は、必要以上に気を遣うベテランスタッフとはやりたくない、となるわけです。

 だからこそ彼らは、自分の居場所である『行列』を守りたい。そうなると“攻めの企画”よりも、安定的にしっかりと数字を取れる“安全な企画”をやっていきたいわけです。そんな人たちにとって、超のつく“劇薬”である渡部さんの復帰はとても歓迎できるものではないでしょう。彼の復帰は、スポンサーを刺激し、そして下手すればずっと見てくれている視聴者が離れる可能性があるわけですから。

 渡部さんを強引に復帰させることで起きうる番組の崩壊危機――今の『行列』にはそれを絶対によしとしない要素があふれているわけです……」(前出の制作会社ディレクター)

 妻の佐々木希(34)の献身もあり、復帰ロードを歩み始めた渡部だが、やはりその道は平坦なものではないようだ――。

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