■恋愛要素を詰め込みすぎ

 一方、沖縄やんばるでは、おばあたちが共同売店の店主・善一(山路和弘/68)におせっかい。優子との再婚を勧める。善一は照れてしまうが、優子は本気にしていない様子。さらに良子は、娘を寝かしつけた部屋でひとり、離婚届を見つめて涙ぐんでいた。

 週の初めから4組の恋愛要素をぶち込む急展開に、視聴者はツイッター上で、「善一さんの優子さんへの淡い想いとかいらんから、ぜったいやめて。養豚場のお姉さんとニーニーもやめて。鶴太郎とオーナーと二ツ橋さんもいらんかったし、なんでもかんでも恋愛突っ込んでくるのホントやめて」などと、拒否反応を示していた。

 ドラマ公式ツイッターは、今週の30秒予告動画を“青春・恋愛編”と題しているので、暢子たちの恋を描く予定なのだろう。暢子は「ウチは料理が恋人です」を笑っているが、和彦と愛のキスに動揺。それにかぶせて「望んでも望まなくても、変化は突然やってくるものだから」という、思わせぶりなセリフもある。

 朝ドラが成長物語である以上、ヒロインの恋愛エピソードは必須なのだが、ここまで大風呂敷を広げられると、本筋の物語に集中できない。さらに、以前から「おいしそうに見えない」「見た目が悪い」などと不安視されていた料理にも、イタリア料理専門家がSNSでツッコミを入れ、拡散されていた。

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