■四代目は右京が唯一別れを惜しんだ相棒

「寺脇さんが演じていた亀山は、高校時代の友人でNGOのボランティアをしていた兼高公一(四方堂亘)の死がきっかけで、彼の遺志を継ぎ警察を辞めて、東南アジアの国・サルウィン共和国の子供達に正義の精神を教えるため、右京さんのもとを去りました。

 亀山以前に右京の下についていた部下6人が特命係を去る時には、握手どころか何の言葉も残さなかったんですが、亀山が去る際は“どうか気をつけていってらっしゃい。以上です”と言葉を贈った、というエピソードが泣かせます。

 もしかすると、反町さんが演じた“4代目相棒”である冠城亘(かぶらぎ・わたる)との共演もあるかもしれませんね」(専門誌記者)

 冠城は、15年放送の「シーズン14」から今年3月末に終了した「シーズン20」まで右京の相棒を務めてきた、クールながらも真相追及のために手段を選ばない部分もある、敵にすると怖い人物。元法務省という異色の経歴を持つ相棒で、登場回数でも不動の1位だった亀山を抜いている人気キャラクターだったが、「シーズン20」の最終回で公安調査庁へ異動することになり“4代目相棒”を卒業した。

 冠城との別れに右京は、

「これまで去る者は追わず、来る者は拒まずでやって来ました。が、今回それを破ろうと思います。もう少し、一緒にやりませんか?君が特命係を去ることをできれば拒みたい」

と、歴代相棒で初めて別れを惜しむ姿を見せて、視聴者を驚かせていた。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4