■『THE LEGEND & BUTTERFLY』はKoki,映画との“バーター案件”説も出て……

 東映といえば、『吉原炎上』(1987年)や『大奥』(2006年)などの時代劇映画、ドラマでも『水戸黄門』(TBS系)や『暴れん坊将軍』(テレビ朝日系)などの数々の時代劇を手掛けてきた映画会社でもある。その東映が手掛ける時代劇映画ということで、『THE LEGEND & BUTTERFLY』にも期待はできそうだが――。

「そもそも昨今の映画業界は東宝の一強状態ですからね……。TOHOシネマズを抱えていることも大きいですが、圧倒的な宣伝力も誇り、最近の大ヒット映画はほとんどが東宝作品だと言ってもいいぐらいなんです」(前出の映画製作会社関係者)

 空前の大ヒットとなった『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(2020年)をはじめ、『コンフィデンスマンJP』シリーズ、現在公開中の『シン・ウルトラマン』(2022年)、そして木村が主演を務めた『マスカレード・ホテル』(2019年)と『マスカレード・ナイト』(2021年)など、たしかに邦画では東宝作品のヒットが目立つ。

「“東宝じゃないとヒットが生まれない”とまで言われるレベルで、東映はやや劣勢なんです。その東映が社運を懸けて放つ映画ですから、もちろん注目度は高いのですが、ハリウッド級の20億円という総事業費をかけ、どこまでプラスに持っていけるのか気になるところです」(前同)

 2月18日公開の映画『牛首村』では、木村の娘でモデル・女優のKoki,(19)が主演を務めたが、木村が同じ東映製作の『THE LEGEND & BUTTERFLY』に出演するつながり、つまりKoki,は“バーター”で主演を勝ち取ったのではとも複数のメディアで報じられたこともあった。

「たしかに『呪怨』で世界的に評価される清水崇監督(49)が、いきなり“Koki,さんと一緒にやりたい”と指名するとは考えづらいですからね……。だからこそ、『THE LEGEND & BUTTERFLY』があって、“じゃあ『牛首村』はKoki,さんで、となったのでは”と言われてしまっていますよね。

 裏側でそんなことも言われる『THE LEGEND & BUTTERFLY』の公開まで半年。今後、豪華キャストが続々と発表されるのでしょうが、一部で、大物だらけの“寄せ集め映画”、ターゲット不在の映画、“コケる空気をビンビンに感じる”と言われてしまっているのを見事に跳ね返してほしいですよね」(同)

 木村と綾瀬は20億円映画『THE LEGEND & BUTTERFLY』を成功に導くことができるのだろうか!?

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