■「ストーリーが雑」「女性を見下している」
そしてドラマのストーリーに関しても、「いきなり年月が経過し、ストーリー展開が早すぎる」(54歳/男性)、「何度も借金を重ねているのになぜか破綻せず、さらなる借金ができるところ」(51歳/男性)、「ストーリーが広がり過ぎてよく分からない」(69歳/男性/総務・人事・事務)、「出会いが偶然過ぎ」(66歳/男性)、「バタバタしすぎてて違和感」(41歳/女性)、「ストーリーが雑」(43歳/女性)、などの指摘があった。ヒロインが上京後、路頭に迷ったときに出会った沖縄県人会会長から勤務先のレストランを紹介してもらったり、久々に会った幼なじみが偶然ヒロインの住む下宿に引っ越してきたりと、あまりにも都合のいい展開は感情移入をしづらいのかもしれない。
他にも、『ちむどんどん』では1972年に暢子が上京。現在は1977年ごろが描かれているのだが、「昭和の人は煙草を吸っていたと思うが、タバコを吸う人が出てこない」(38歳/男性)、「ちょうど同じ頃、私も東京で暮らしていたが宅配ピザなどなかった」(66歳/女性/コンピュータ関連以外の技術職)など、時代考証に疑問を呈する声もあった。
そして他にも多かったのは、「“女のくせに”と言う言葉がよく出てきたのには閉口した。たとえ1970年代の日本のこととはいえ、あまり耳触りが良くない」(61歳/女性/主婦)、「女性を見下しているシーンが多い」(68歳/女性/総務・人事・事務)など、女性蔑視発言への苦言。ドラマではヒロインの高校時代、就職を希望する商社の専務が「女のくせに強情だね! 女は女らしくしないと」と諭したり、6月20日放送の第51話では、賢秀が勤務先の養豚場の娘に「お前みたいな女が嫁に行けるわけない」と言い放つシーンもあり、不快感を感じるという声も見られた。
今週以降、ヒロインや周囲の人たちの恋も動き出すという展開の『ちむどんどん』。モヤモヤポイント込みで楽しむのも、新しいドラマの楽しみ方になっているのかもしれない――。
*アンケートサイト「ボイスノート」調べ https://www.voicenote.jp