■馬場に店を構えて70年という老舗

 番組では3軒の「町中華」を紹介した。うち1軒は中国人経営の中華居酒屋(華翠苑、ゲストの仲野太賀がスタジオで「エビチリ玉子丼」を実食)で、本題とはいささかずれる。

 もう1軒はより駅近のため、筆者も今なお繁く通う「秀永」で、看板の回鍋肉風の野菜炒めに目玉焼きが載った「ほんこん飯」は確かに本場に匹敵する味(同じくジャニーズWEST桐山照史が実食)。そして最後、横山や友近らレギュラー陣が訪れたのが「一番飯店」だった。

 実は筆者はこの店の真裏に社屋がある出版社で、大学時代から数年間働いていた。だから、週に3日かはここで昼飯か夕食を食べた。馬場に店を構えて70年という老舗だが、当時は先代がまだ元気に中華鍋を振るい、2代目はほぼ出前に徹していた。

 なんでも美味かったが、炒飯は鉄板で、中華丼+半ラーメンがついた2番セットなどもよく食べた。2代目が店を切り盛りするようになって、夜の飲みに力を入れ、小皿メニューが充実しだした。今では全メニュー70種以上を誇る。それもこれも、客のリクエストを2代目が受け入れた結果だ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6