■松田聖子は復帰ツアーで「沙也加さんのデビュー曲」を熱唱

 そんな中、沙也加さんの母で歌手の松田聖子(60)は、6月11日から埼玉、大阪、東京、福岡、愛知の順に5都府県を回る全国ツアーを行っている。

 沙也加さんが亡くなった当時、聖子は東京と大阪でのディナーショーツアーを行なっていたものの、残りの公演はすべて中止に。大みそかの『第72回NHK紅白歌合戦』への出場も取りやめた。

 聖子のメンタルを心配する声も多かったが、2人にとっての思い出の地を巡り、生前、沙也加さんが愛用していたハンドミラーを形見として使い、沙也加さんの部屋でメイクすることなどで気持ちを奮い立たせていたという。3月のファンクラブの会報誌には「これからは沙也加と一緒に歌っていく」とも綴っていた。

 同月25日の大阪城ホールで行なわれたコンサートでは、還暦を迎えた聖子が、観客の掲げるプラカードの文字を「見えない!」「還暦だから!」と自虐ネタを交えてトークをする場面もあった、と6月30日の『週刊新潮』(新潮社)では伝えている。

 また、コンサート中には沙也加さんへの思いを吐露し、途中、白から黒のドレスに着替え、沙也加さんのデビュー曲『ever since』を熱唱したという。

「歌い終えた聖子さんは“彼女を想わない時間はありません”と語ったといいます。まだまだ沙也加さんの死を引きずってはいるでしょうが、突然の訃報から半年が経ち、ようやく前を向いて動き出したんです。娘の死というあまりにも大きい悲しみを抱えつつ、聖子さんはファンのため、そして沙也加さんのために歌い続けるのではないでしょうか」(ワイドショー関係者)

 引退という決断をした前山、前向きに仕事に邁進していくと決めた聖子。沙也加さんの逝去から半年、それぞれ新たな道を歩もうとしている――。

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