■歴代ヒロインが苦しむ「撮影が過酷すぎる」という試練

 朝ドラのヒロインの負担が重すぎること、多忙すぎるということはたびたび話題になってきた。

 2012年前期の朝ドラ『梅ちゃん先生』でヒロインを務めた堀北真希(33)は、2012年9月発売の『女性セブン』(小学館)で、撮影中に体調に異変が出たことが報じられていた。

 過酷な撮影でストレスの限界に達した堀北が、<仲のよかった共演者ともあまり話をしなくなり、撮影の合間にも、人の輪に入らずに(堀北が)1人で休んでいることが多くなっていった>といい、そうした堀北の異変を受けて〈現場にはピリピリムードが漂い、「このまま体や心を壊したらどうしよう」〉と考えていたというNHK関係者の証言が掲載されていた。

 また、2015年後期の朝ドラ『あさが来た』でヒロインを務めた波瑠(31)は、2016年4月27日に自身のブログで以下のように書いている。

〈現場は、たくさんの人がいて成り立つものです。その中でささいな事の積み重ねで人を信用できなくなり、それを何度か経験しているうちに、誰にも何も話せなくなり、挙句に誰かと目を合わせるのも怖くなった時間すらありました。

 そのなかで感じた孤独や不安は、思い出すだけで今でも涙がでてきて、わたしのなかで卒業できていない感情です。

 女優を続けていくことが、こんな気持ちになることにつながってしまうなら、わたしは女優を、ずっとはやっていけないと思ってしまったのです〉

「『梅ちゃん先生』も『あさが来た』も、視聴者からは評判が大変良かった朝ドラですが、撮影自体がものすごく大変で、特に波瑠さんは“女優を辞めたい”とまで思うほどだった。主演の女優さんは心身ともに追い詰められてしまう、強い覚悟を持って挑んでも、“あまりにも忙しすぎる”ということなのかもしれません。

 あまり評判が良くなかった2012年後期の朝ドラ『純と愛』のヒロイン・夏菜さん(33)も、同じく撮影中に苦しんだことを2017年7月放送の『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)で告白していました。

 大阪局制作の朝ドラヒロイン用のウィークリーマンションの壁には、誰かが殴って開けたと思しき穴が空いていたとも話していましたから、主演のストレスは想像を絶するものですよね」(前出のワイドショー関係者)

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