■続編も計画されていた竹内版シャーロック
ちなみに、今回のトップ100にランクインした「日本製ホームズ」は下から順に、
87位:伊藤計劃・円城塔の長編SF小説が原作の14年のアニメ映画『屍者の帝国』
59位:19年放送のオリジナルアニメ『歌舞伎町シャーロック』
54位:ディーン・フジオカ主演の19年放送のフジテレビ系ドラマ『シャーロック アントールドストーリーズ』
36位:宮崎駿も携わった84年放送の登場人物が犬になっているアニメ『名探偵ホームズ』
となっていた。アニメ作品の比率の高さが、実に日本らしい。
なお、ディーン・フジオカについては、
《シンガーソングライターであり、俳優でもあるディーン・フジオカは、傲慢で、優秀で、犯罪を犯す代わりに事件を解決する、とてもクールな悪ガキのホームズを演じています》
と評されていた。
「話題になったディーンさんのホームズでさえ54位なのに、竹内さんの7位は偉業というほかない。急逝したため叶わぬ夢になってしまいましたが、日本テレビの小杉善信社長は20年9月の定例会見にて“もし可能なら、続編もと考えておりました”とも話していたこともあります。思えば、本当にいろいろな役をやっていましたね……」(前出の専門誌記者)
特に記憶に新しいのは、遺作となった『コンフィデンスマンJP』シリーズで演じていた“スタア”。19年の映画『ロマンス編』と20年の映画『プリンセス編』で、竹内さんはこの上ない存在感を発揮していた。