■ニラそば、大根そばも

 そして第7位には、ニラそば(栃木県)が選出。

「鹿沼市名産のニラを茹でて、ざるそばの上にのせた郷土料理。ニラの滋養強壮効果と、ニラの風味の食欲増進効果で、食欲が湧かない暑い日に真価を発揮する、スタミナ満点の冷やし麺です」(前出の椿氏)

 非常にシンプルな料理なので、現地の店に行かずとも、家庭で簡単に作ることができる。椿氏に、作る際のコツも教えてもらった。

「そばと一緒にニラを茹でるのが最も簡単な方法。ただ、ニラの食感をほどよく残したい人は一緒に茹でず、別々の湯を用意して、ニラだけサッと茹でましょう。また、ニラが苦手な人は、同じく栃木の郷土料理である、“大根そば”がオススメ。千切りの大根を茹でてのせれば完成なので、こちらも簡単に作れますよ」

■冷やし中華は東日本と西日本で呼称が異なる

 続く第6位には、汗が噴き出るピリ辛グルメ、盛岡冷麺(岩手県)が選ばれた。

「わんこそば、ジャージャー麺を有する麺王国の岩手県で、昔から根強い人気を誇っています。その魅力は、ツルツル食感の麺と、和風だしの組み合わせ。ピリ辛キムチものっていて、ビールとも相性抜群。夏のオツマミにもなる一品です」(B級グルメライターの田沢竜次氏)

 第5位には、定番の冷やし中華(宮城県)が入った。夏の風物詩で、全国各地に名物として点在しているが、今回は、発祥地との説がある宮城県をピックアップ。

「日本生まれの料理で、その元祖は、仙台市の中国料理店『龍亭』といわれています。また、東京・神保町の老舗『揚子江菜館』も、冷やし中華発祥の店として有名。歴史は『揚子江菜館』のほうが古いんですが、仙台も冷やし中華が盛んな地域として有名です」(グルメライター)

 ちなみに、冷やし中華は、東日本と西日本で呼称が若干、異なるという。椿氏が言う。

「西日本では、冷やし中華のことを冷麺とも呼びます。有名なのが、京都府の老舗『中華のサカイ』の名物メニューで、こちらは、辛か ら子しマヨネーズのタレと中華麺を合わせた、冷やし中華になっています」

 続く第4位は、ぶっかけうどん(香川県)に決定。以下は、香川在住の読者からの投稿だ。

「香川のうどんは、今や国内のみならず、海外にも認知されるようになった県自慢の名物です。夏は麺を冷水で締めて、冷たいつゆをかける“ぶっかけ”が最高です! ぜひ一度、本場で食べてみてください」

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