■卓越した西島秀俊の演技力

 視聴者のツイッター上での反響は、「48歳のおっちゃんが夢に向かってキラキラしてて、素直さ満点で、かわいい癒やし系で笑いも取れる。西島秀俊が最高に強いな」「西島さんやっぱりカメレオン俳優だな。小鳥さん名前も性格もかわいい」などと、西島の振り幅の大きい演技が好評だった。

 過酷な任務に就く公安警察官から、料理上手なゲイの弁護士まで、演じる役の振り幅が大きい西島だけに、今回の“おじキュン”な小鳥の演技もさすがで、違和感なく楽しめた。その一方で気になるのが、佐奈の理解者として重要な役なのに、一本調子に見えてしまう杉野の演技だ。

 杉野が連ドラで演じてきたのは、『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』(日本テレビ系)の根は純粋なヤンキー、『妻、小学生になる。』(TBS系)の工務店で働く青年など、不器用な役や内気な役で目立たなかったが、今回は当て馬を予感させるポジションで、複雑な感情をセリフに乗せられるか心配だ。

 また、「これお仕事ドラマとしてどうなの? 面接の小鳥たちに対する態度が失礼。しかも、佐奈がアポ取らないで、直談に頼ろうとするのどうなの?」「リアリティとマナーのなさが正直見てるのキツいレベル」など、「ドリームポニー」主要メンバーの奔放なふるまいへの苦言も多い。

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