■お仕事路線に残る不安

 上記で指摘されているような脚本や演出には、IT系ベンチャー企業に対する偏見が感じられる。このせいで、視聴者が佐奈と仲間たちに不快感を覚えてしまったら、たとえ俳優陣ががんばっていても、離脱してしまう人が続出しそうだ。

 初回は西島のチャーミングさばかりが目立ち、同枠のヒット作『私の家政夫ナギサさん』の“おじキュン”路線を期待する声も多い。しかし、西島と永野の年の差が大きいうえ、お仕事要素が強くなることも予感させているので、次回からどんな展開を見せるか気になるところだ。(ドラマライター/ヤマカワ)

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