■早乙女太一と香川照之ばかり話題に

 その一方で、「撮影の質が悪い。本家は常に映画のようなアングルとカット割だったが、六本木クラスはいつもの日本ドラマクオリティ」「映像と音楽が圧倒的にダサいのは、もうしょうがないと思うしかないんだろうか」など、オリジナルに寄せているが、そのぶんチープさが際立つという指摘も。

 そんな中、視聴者の注目を集めたのは、傍若無人な長屋父子を演じる香川と早乙女で、「早乙女太一無双。早乙女太一の芝居が全部持ってった。カムカムエヴリバディからコレだぜ。静と動、若さと老、自由自在かよ。香川照之との芝居合戦は永遠に見ていられる」などと好評だった。

 香川の『半沢直樹』(TBS系)の大和田常務を思わせる“土下座要求”や、早乙女のキレッキレの顔芸に、竹内のストレートな演技は話題的に食われてしまったようだ。顔芸といえば、本家で主人公のセロイを“兄貴”と慕う、スングォンを演じたリュ・ギョンスもインパクトが大きかった。

 リメイク版では、新が六本木にオープンさせた居酒屋「二代目みやべ」のホール担当・内山亮太がスングォンに相当しそうだ。短気な面もあるが一本気で純朴だという亮太を演じるのが中尾明慶(34)。中尾もアクの強い役を数々こなしてきているので、リュ・ギョンスとの顔芸対決となったら面白そうだ。(ドラマライター/ヤマカワ)

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