■放送日は誕生日でもあった

 さらに別の場面では、

「そうやって感情移入して誰かが助かるんですか? 白熊さんがこだわってるのは、豊島さんの立場や七瀬さんの都合だけじゃないですか。豊島さんの談合によって苦しんだ人がいるかもしれない傷ついた人もいるかもしれない。

 でも、そもそも談合なんてなかったら豊島さんが亡くなることはなかった。不正がなければ誰も犠牲にならない。それを止めるのが俺たちの仕事です」

 と、強い正義感を見せる場面もあった。

 また、苦し紛れに証拠の入ったパソコンを吊り橋から川へ投げ捨てられた際は、冬にもかかわらず躊躇なく飛び込んで回収し、その後ストーブ前で毛布にくるまる熱さとお茶目さの混ざった姿も見せたほか、押収の権限がないことから企業にパソコンを取り返されそうになると「川に捨てた時点で所有者がいなくなっているから、拾った自分のものになる」と言い負かすクレバーさもあった。

 こうした活躍ぶりにネットでは、

《理窟っぽいけどチャーミングで、その明晰な頭の中にある膨大な情報を捲し立てていくところなんかは、 菅波先生みがあって、沼の民はさらに深くのめり込むんじゃないかな》《小勝負さん、ちょっと変わり者で、明るめの俺たちの菅波みあるね。》《競争の番人、小池の栄子様が出るので観てみたけどこれはとてもいい〜〜〜坂口健太郎だった。》

 と好評だったほか、はやくも《#俺たちの小勝負》というタグが生まれている。

「奇しくも第1話の放送日7月11日は坂口さんの31歳の誕生日でもあり、ツイッターでは“HAPPY BIRTHDAY”らしき銀色のパーティ文字風船を握りしめる姿や、『鎌倉殿』で演じている北条泰時のお墓(おそらく大船にある常楽寺)を訪れたことを報告していました。昨年に続き、今年も坂口さんは社会現象を起こすかもしれませんね」(前同)

 31歳の誕生日を最高の形で迎えた坂口。またしても《#俺たちの○○》旋風を起こせるかー-。

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