■NHKでは「“忖度”ですか。もちろんできますよ」という発言も

 ジャニーズ事務所が圧力をかけることはなくても、どうしても局や他事務所が気を使ってしまう、という現象はまだ続いてる部分がある。

 草なぎは23年1月クールに15年の『銭の戦争』、2017年の『嘘の戦争』(ともにカンテレ制作、フジテレビ系)に続く“復讐シリーズ”の第3弾で退所後初の「民放キー局の連続ドラマ出演」を果たす。

 しかし、「どうしてもジャニーズさんのことが気になってしまう」という理由で共演者のキャスティングに難航している部分があるというのだ。

「現時点で聞こえている話としては、さん(36)、松坂桃李さん(33)、菅田将暉さん(29)などを擁する大手芸能事務所に所属する杉野遥亮さん(26)は、17年の『嘘の戦争』に出演した縁もあり、今回も出演するという話が出ているそうです。ドラマのキャスティング1つでこんな話題が出てしまうあたり、まだまだ根深い問題と言えますね。

 もっとも、草なぎさんだけでなく『新しい地図』は今年4月30日に忖度についてとんでもない爆弾ネタを扱ったこともありますが……」(前出の専門誌記者)

 今年からレギュラー放送化した新しい地図の『ワルイコあつまれ』(NHK)では、草なぎと香取が「お題の文字を習字で美味しそうに書けるか」を競う『美味(うま)しゅう字』というコーナーがあるのだが、コーナー初登場となる4月30日放送回では、

「(電話に出ながら)ご注文ですね。はい。“忖度”ですか。もちろんできますよ」「美味そうな“忖度”一丁!」

 という一言から始まったほか、「草なぎと比べるて現在もジャニーズと関係が悪い」とたびたび報じられる香取と一緒に、

香取「忖度っていうのは、相手の気持ちを推し量って配慮すること」

草なぎ「ふーん、いいことじゃん。忖度」

香取「あー……でもね、“目上の人の機嫌をとってる“なんて見られたりもするんだ」

 というやりとりがあったのだ。

 いまだ続く忖度。ネタにして笑いに変えられる草なぎたちは、やはりすごいー-。

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