■王者・日テレが『しゃべくり007』を終わらせたいワケ

『VS魂』を終わらせることができないのは、フジテレビとしてはいつか嵐が活動を再開したときのためで、視聴率が上がるまで何度でもリニューアルする覚悟だと7月7日配信の『東スポWeb』では伝えている。

「たしかに、嵐の活動再開を待っているという事情はあるでしょう。ただ、それ以上にジャニーズ事務所との関係を重視して終了させないのではないでしょうか。相葉さん、風間さん、岸さんはお茶の間に定着していますが、佐藤さん、藤井さん、浮所さんはまだまだこれからといったところ。

 ジャニーズとしては、『VS魂』の出演をきっかけに3人を売っていきたいという思いがあるはず。また、フジとしては全国ネットのゴールデンに若手ジャニーズをレギュラーに起用し、使い続けることでジャニーズサイドに恩を売っておきたい、という思惑もあるのではないでしょうか。

 フジサイドの本音を言えば、この“爆死視聴率”ではすぐにでも終わらせたいところで、ジャニーズの番組じゃなければ早々に打ち切りと判断されて跡形もなかったはず。ただ、『VS魂』はどんなに視聴率が低くても、ジャニーズサイドとの今後の関係を考えると続けざるを得ない番組。しかも、その筆頭だと言われていますね」(前出の制作会社関係者)

 11年連続で年間個人視聴率「3冠王」の王者・日本テレビにも、打ち切りたくても打ち切れない番組があるという。

「日テレが本気で終わらせたい、と思っている番組というのが、なんと人気番組の『しゃべくり007』だと言うんです」(お笑いプロ関係者)

 2008年7月にスタートし、15年目に突入した『しゃべくり007』。4月4日からは放送日時が月曜22時から21時に繰り上がり、新たなスタートを切ったばかり。

 視聴率も引き続き好調で、6月27日は世帯11.3%、コア6.5%。7月4日も世帯9.4%、コア7.0%とかなり高い数字だった。

 そんな高視聴率番組を打ち切りたい理由とはいったい――。

「日テレも当然、他局と同じように視聴率を重視していますが、同局はそれ以上に“放送する意義”や“番組の未来”といったものを重視する傾向にあるんです。今後の発展性、伸びしろといったものが感じられないとなったら、数字が好調であっても容赦なく打ち切る。常に先々を見て動く局で、だからこそ他局を圧倒してきたわけです。

『しゃべくり007』は、その日テレの終わらせる条件に該当しているんです。最大の要因が出演者の高齢化です」(前同)

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