■『電王』で話題を呼ぶもブレイクには至らなかった

 ちなみに6月18日の『デイリー新潮』の松本のインタビューによると、バイト生活は30代前半くらいまで。

《鰻屋さんで2~3年、沖縄料理店、お寿司屋さんが2軒、おそば屋さん、カフェが2軒と7種のアルバイトをしました》

《女優としての収入は確実にアップしていたんですが、年齢が上がってくると、美容代とか化粧品代とかが必要になるんですよ。「それならバイトだ!」と。都合が悪くなったバイト仲間の代わりを引き受けたり、オーディションのために抜けて、その日のうちに戻ることもしていたので、“週8”で働いていた時期もありましたね。カフェではバイトリーダーとしてキッチンに入っていました。》

 ということだった。

■悲しい特撮ヒロインあるある

「また、“特撮大好き芸人”でもあるためか、大吉さんが率先して『電王』の話を松本さんにフッたことで、佐藤健さんとの話も出てきました。『電王』は00年以降の『平成ライダー』ブランドにおいて特に高い人気を誇る作品で、佐藤さんも大スターになっているだけに、“こっちに言わせれば『電王』の姉ちゃんがなんでバイトしてんの?”と大吉さんは意外そうにしていました」(前出の専門誌記者)

 松本いわく自分は『電王』でブレイクできなかった一方で、佐藤は「あっという間に雲の上の存在になって」ということだった。初オーディションの『電王』に合格したことから「オーディションは受かるもの」と一度は調子に乗ったものの「大間違いでした」ということで、その後のオーディションは全然受からなかったという。 

「当時、ブログがSNSで主流だったので、ブログの登録者数が放送が終わったら一気に下がるんですよ」

「(仮面ライダー放送中は)100だとしたら50ぐらいまで半分は減りました。私のファンじゃなくて『仮面ライダー』のファンだったんだっていうのがそこで気づかされるというか」

 と、悲しい“特撮俳優あるある”を話していた。その後バイト漬けの生活になったという。

「実は『仮面ライダー』などの特撮ヒーロー作品は“イケメン俳優の登竜門”ではあるんですが、『電王』の時期は、ヒロイン役の女優はさほど大成しないまま引退することも珍しくなかったんです。感覚で言うと、2010年代からヒロイン役もちゃんと売れるようになった印象ですね。

 09年の『ディケイド』出身の森カンナさん(34)、後にいろいろありましたが11年の『フォーゼ』出身の清水富美加さん(現:千眼美子/27)などが代表例です」(前同)

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