■坂元裕二ファンならハマれる作り
視聴率で苦戦しているが、ツイッター上の反響を見る限り、コアなドラマファンだけが残っているようだ。林、仲野、柄本、松岡という、演技派の４人が絶妙に絡み合う会話劇は、ハマる人はハマる作りになっている。離脱した人は完全無視、ハマった少数の人は大絶賛。ツイッターでは絶賛の嵐である一方、視聴率が爆死しているのには、そんな背景があるようだ。
視聴者から「坂元作品は３話までは粘って見なきゃダメ。それまでは全然序章」という指摘もある。序盤でクセの強さを全面に押し出したのは、視聴者を坂元裕二ファンだけに絞り込もうという、あえての戦略なのかもしれない。今作も『カルテット』や『大豆田～』同様、今後、４人が抱える事情が明かされることによって、グイグイと面白くなっていく可能性は高いだろう。
しかし、ここまで視聴率が低いと、途中で打ち切りということもあるだろう。野心的な作品だけに、最後まで完走してもらいたいものであるが……。（ドラマライター／ヤマカワ）
